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血液型不適合

妊婦ママ
花青 血液型不適合花青

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~はじめに~


ここでは、私たち夫婦及び母子の血液型不適合について
ちょっとだけお話しようと思います。
ここに書いてあることは、私の出産に際して心配していた身内に
わかりやすく説明するために、HPを始めいくつかの本などに書いて
ある内容を参考に、必要だと思う部分を私なりにまとめたものです。
しかし、私は医療関係の専門知識はありません。
私の参考にした資料すべてに何らかの同じ間違いがあったとしても、
その間違いにまで責任は負えませんので、ご了承ください。
また、ご存知のように医学は日々進歩しています。
ここに書いてある処置法より新しい方法が出てくることもあります。
したがって、実際血液型不適合の可能性のある妊婦さんはこのコーナー
だけの情報で判断せず、ご自分で主治医の先生、インターネット、
医療関係の本などできちんとお調べくださいね。
ちなみに『血液型不適合』で検索すれば相当の数のHPにヒットします。
このコーナーの内容は、私自身がたまたまそうであったために、
自分のために調べたものであるということをご理解の上お読みください。


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血液型不適合 ~私たちの場合~


母子間の血液型不適合には大きく分けて2つあります。
一つはABO型によるもの、もう一つはRH型によるもの。
ABO型不適合は高頻度に起こるが、比較的重症例は少ないそうです。
もう一つはRH型不適合で、ABO型不適合より重症例が多く、
胎児輸血・新生児輸血が必要になることもあります。
そして最悪の場合、命に関わることもあるそうです。

私たちの場合は、このRH型不適合でした。
ダンナの血液型がRHプラス、私の血液型がRHマイナスです。
血液にはABO型の他にRH型があります。
これはD因子という遺伝因子(ここではわかりやすく+で表す)を
もっているかどうかの違いで決まります。
D因子に対する劣性の遺伝因子をd因子(同様に-で表す)とします。
RHプラスは遺伝因子が(++)または(+-)の場合。
RHマイナスは遺伝因子が(--)の場合のみです。
夫がRHプラスで妻がRHマイナスの場合以下の組合せが考えられます。

夫RHプラス(++) 妻RHマイナス(--) 
→ 子どもはRHプラス(+-)のみ 

夫RHプラス(+-) 妻RHマイナス(--)
           → 子どもはRHプラス(+-)か RHマイナス(--)

ただし、日本人の場合RHマイナスの人口比が少ないので、
たいていの場合、上段の組合せが多いそうです。
夫が(++)か(+-)かというのは、ご両親の血液型でわかる場合も
ありますがd因子(-)は劣性なので、ずっと(+-)で続く場合も多く、
たいていの場合どちらのRHプラスかはわからないそうです。
余談ですが、両親がRHプラスなのに突然子どもがRHマイナスだったら、
ご夫婦ともRHプラス(+-)で、そのd因子(-)同士が子どもに
遺伝したということです。

母子間の血液型不適合は母親がRHマイナス(--)、子どもがRHプラス
(+-)の場合起こります。
妊娠中の不正出血、または出産時の母体の傷に胎盤の出血が混入など、
何らかの理由でD因子を持つ胎児のRHプラス(+-)の血液が
母体に移行(血液感作)すると、母体ではD因子にたいする抗体である、
抗D抗体が作られます。
この抗D抗体はRHプラス(+-)の血液中のD因子を異物とみなし
攻撃してしまうため、胎児に溶血性の疾患を起こさせてしまうのです。
妊娠中にこの血液感作が起きた場合は早急な処置が必要となります。
お腹の中にいる胎児に溶血性の疾患が起こるからです。
しかし、通常の妊娠の場合は出産時に感作することがほとんどです。
この場合、出産した第一子にはほとんど影響はありません。
母体に作られた抗D抗体は第二子以降の妊娠に影響してくるのです。
それを防ぐために、RHマイナスの母親がRHプラスの子どもを出産した場合、
72時間以内に(この時間は病院によって違う?)抗D抗体が作られるのを
防ぐ『抗Dヒト免疫ガンマグロブリン』という血液製剤の注射をします。
これで第二子以降の溶血性の疾患はほぼ防げるということです。

ここで気をつけなければいけないのは、血液型不適合では第一子の出産と
いうのに人工中絶や初期の稽留流産も含まれるということです。
そのときに血液型不適合に気付かず『抗Dヒト免疫ガンマグロブリン』の
投与を受けていない場合は、次回の出産時に最初に挙げた胎児輸血や
新生児輸血をしなければならないこともあるそうです。

私がこのRH型の不適合を知ったのは高校の保健体育の授業でした。
当時はこの『抗Dヒト免疫ガンマグロブリン』という方法はなかった
(認知されていなかった?)と思います。
つまり、第二子以降の出産に対して最も一般的に行われていたのは
胎児輸血や新生児輸血だったようで、私も保健の先生からそう言われました。
それがわずか10数年前です。
それが今は注射1本でほぼ防げるというのだから驚きです。
逆に言えば注射1本打つか打たないかで第二子以降の生命の安全に
関わってくるということです。
世の中には血液型を知らないし、調べていないという方もいます。
でも、もしそういった方が妊娠したら、是非きちんと血液検査を受けて
欲しいと思います。それで防げる新生児疾患もあるのですから。

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赤十字登録者カード

赤十字登録者カード

10数年前、献血をしてRHマイナス友の会に登録しました。


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